プロフェッショナルとは

NHKのプロフェッショナルという番組が私は以前からとても好きで、これまで随分沢山の方々の「プロフェッショナルぶり」を見せていただいた。
まだまだ自分の知らない凄い人たちがいらっしゃる…ということを知る喜び。
客観的かつ冷静に対象人物を捉えているかと思うとグッと核心に迫る瞬間の迫力。
それまで興味のなかった分野にも俄然魅力を感じたり、仕事ぶりや人となりに畏敬の念を覚えたりしてきた。
テーマソング(スガシカオ・Progress)もたまらなく好きで、イントロを聴いただけで特別な感情が湧いてくるほどだ。

その番組がSMAPを取り上げてくれると知った瞬間から、期待の芽が心の芝一面に生えてぐんぐん伸び続け、2分の予告を目にして一気にジャックと豆の木ばりの成長を…!

だって「楽屋で緊急ミーティングをするSMAP」なんて、ヲタ垂涎ってやつですよ!
(なんか方向性が間違っている気がしてきたので軌道修正しつつ書きます)
(いや必ずしも間違っていないんだけども、そっちにつき進むとヲタにしかわからない話になっちゃいそうだし)
(結局はそうなっちゃうかもしれませんが!いつもすいませんホントに!)

2分の予告を見ただけで禿げあがりそうになり(期待とスマへの愛情が天井知らずになる…の意)、これで本編みたらどうなっちゃうんだろう!と思っていた。
オンエア当日は朝から落ち着かず(正確に言うと前日から浮き足立っていた)、とにかくその時間はTVの前から一歩も動かんけんね!という決意のもとに、早めに家事雑事をテキパキ済ませ(やればできる子)(いつもやれよ!)、沐浴潔斎したような気分で臨んだ19時30分。

家族が一緒のリビングだったからかなり抑え気味だったけど、それでも随所で唸ったり泣きそうになったり「カッコイイ…」と(超小声で)呟いたり。
時々ドラ(息子・仮名)が「どーゆーこと?」と聞いてくるのを手短に説明。
たまに大将(夫・仮名)が「これなんの活動?」と質問してくるのにも単語で返答。
それなりに集中して見たけど、存分に浸ることはできなかったので「やっぱり一人できっちり見直そう」と心に決めた8時45分。

昨日、走り書きのような日記を書いたあとで再生するはずが野暮用に追われ終日見られず。
今日やっと見直せた。
誤解を恐れずにいえば「プロフェッショナル」という番組の格に、なんの見劣りもしない「アイドル」がいた。
見劣りどころか…20年(或いは結成から23年)という歳月に加えて、これまでの‘紆余曲折’と‘挑み続ける姿勢’によって身につけてきた貫禄や凄味が滲み出ていて、スペシャルプログラムとして堂々と成り立つ風格が漂っていた。

なんて格好いいんだろう…と惚れぼれしながら観る、聴く、感じる幸せ。
だのに彼らは自分たちを「たいしたことない」「そんなんじゃない」と言い、「劣等感との戦い」「葛藤」を正直に吐露する。

被災地へ向かう姿もそこで子どもたちと触れ合う姿も「あんまりテレビでやりたくなかった」と打ち明ける。
うんうん、そうであろうけれども見られて良かった…頭の中で思い描いていた以上の温かさを感じることができたから。
そのことについてとやかく言う人があったとしても、わかる人にはわかるはずだ、あの場にいた5人と子どもたちの笑顔を見れば。

それぞれの性格に裏打ちされた行動や仕事現場での姿も、長年ヲタをやっていれば「そうだろうな」ということが殆どではあったけれどそれがまた(うふふ確認できた!と感じて)嬉しかった。

5人の言葉はどれも印象的で、(最近異常なくらい物忘れの激しい私でも)きっとずっと覚えていられるだろうと思えた。
北京公演のリハーサルでは時間はなく制約は多々ある中、どうやったらより良いパフォーマンスが出来るか真剣に取り組む。
「エンターテインメントの力を信じている」から。

このあたりからじわじわきて、「子どもじゃねぇの?って顔して笑うの」という言葉にググッときて(メンバーの前で子どもじゃねぇの?って顔して笑うメンバーも好きよ!大好きよ!と内心横道に逸れまくったりしつつも)、あれやこれやの‘紆余曲折のくだり’では唸ったり頷いたり驚いたり身内のように「そうそうそうだったそうだった」と相槌を打ったり、「語録でましたよ!」と思ったり、笑ったり泣いたり。

重圧を背負って走り続けてきて、辿り着いた答え。

「僕らになにができるか。微力といえば微力なんです。だけど今までやってきた中で、僕らのことを知っている人たちがいてくれる。その人たちと逢えたら、辛く苦しい状況の人たちも一瞬笑顔になれる。この一瞬の笑顔のために僕ら20年やってきたんだなって…。」

香取さんの言葉…これはきっと5人とも同じ気持ちだと確信できる。

今年3月の大震災が、彼らを変えた。
これまでもそういった気持ちはあっただろうけれど、より一層明確になった。
ひとりひとりがより一層強くなり、より一層高質な結束がうまれた。
奇しくもCDデビュー20周年という節目に、この変化が起きたこと。
これもまたSMAPの‘宿命’なのではないだろうか。

そして画面は圧倒的な北京でのライブステージを映し出す。
全開笑顔の奥にある仕事人たちの表情、舞台裏での汗、中国語の「花」、雨の中のFIVE RESPECT、ライブ終了後の満身創痍…

「この日、国を超え、言葉や文化の壁を超え、4万人の心をひとつにした」というナレーション、そしてPROGRESS…(涙腺はとっくに決壊)
(ここの部分で私はLIVE MIJのDVDを思い出してさらにだーだー泣いた、あの、ススメ!のsymphonic versionが流れる中でバックステージの5人が映るところ…うううう…)


プロフェッショナルとは、という質問に対する彼らの答え。
(それぞれ違っていて、それこそ5人5様に個性的で、それらが融合するとSMAPになるのだなぁ!という…なにか厳粛な瞬間だった。)

中居さん「一流の素人…一流の二流」「最高の二番手」
木村さん「最前線から逃げない人」「風当たりは強いけど」
稲垣さん「人を否定することもなく、与えられた仕事を責任もってそのメッセージを伝えていくということ」
草磲さん「チームワーク、仲間を大切にする人…自分の力以上のものを出すにはやっぱり…」
香取さん「明日を生きる人」「ふりかえりません、僕らは」

そのバックにずっと流れているシカオちゃんの声…、スマたちの笑顔、笑顔、笑顔…。
‘あと一歩だけ前に進もう’

未完成のまま、最前線で逃げず、調和し伝達し、謙虚に居続け、未来を見据える。
そんな彼らだからこそ好きになった。
そんな彼らだからこそもっともっと好きになれる。

見終わって続く余韻に幸せを感じる。
それは10日、リアルタイムで見たときも感じて(食器の片付けとかしなきゃならず…仕方なく切り替えた)、続けざまにフジテレビであったタモさんと中居さん、つよぽんの番組は(胸がいっぱいということもあり)見られなかった。
あとで見たら、これはもう180度違うプログラムで(笑)!
ゆるくてグダグダでバカバカしくて楽しくて、これもまたスマ(二人しか出てないけど)だなぁ、この振り幅がたまらんのだよなぁと思った。

とにかく、スペシャルなプロフェッショナルを作って下さった皆様に深く感謝します。
(ここはダブルミーニングです、ふふふ)

いやぁ、また長々かいちまいました!
ちゃんと見てからちゃんと書こう、なんて決意した割には結局ひとりよがりな感想になってしまったけど、まあいい!
書き終わらないと他の方々のブログも読めないからね!
(私は読んだものにすぐ影響されるところがあるので…素晴らしい感想が書いてあったらそこでまた巫女化して終わる可能性も、笑)

はー、好きなものってたまらんね!
いくらでもどこまででも好きになれるっていうところが本当にたまらんね!