神の手

一か月以上悩まされてきた巻き爪のお話。

先週、通っていた皮膚科から紹介されてとある形成外科に行ってきた。
個人病院としてオープンしたばかりでぴっかぴかの外観、中に入るとお祝いの花(主に胡蝶蘭)がコレデモカ!と並べられていて、少し圧倒される。

予約してあったので問診票を書くと間もなく診察室へ案内された。
初対面のH先生は50代くらいの男性でほんわかした雰囲気。

「ああ、これは痛いでしょうねぇ…うーん…」

やおらカメラで撮影されるスミコ(顔面ではなく巻き爪)(そりゃそうだろ)。
続いてH先生は拡大鏡(というのかしら)を手にじっと観察。

「ええとね、ちょっと待って下さいね…うん、これなら大丈夫かも」

(なにが?なにが大丈夫なんですか?と気が気でないスミコ)

「根元の神経を取らなくてもなんとかなりそうですよ」と言いつつ拡大鏡&ピンセットを持つ先生。

「そうですか?」と答えつつピンセットにビビりまくるスミコ。

一瞬チクリとした。

ほんの、ほんの一瞬。

その日の午前中に受けたインフルエンザの予防接種の方がよほど痛かったくらいの、いわば瞬殺であった。

「うん!これであとは、しばらく爪の角に綿を詰めておけば大丈夫だと思います、どうですか?痛みますか?」

そっと爪のまわりを押してみるH先生…ほとんど痛くない!

「痛くないです、大丈夫です!!」

信じられないくらい短時間で、あの拷問のような痛みを取り除いて下さったとは…先生は魔法使いですか?と問い詰めたくなるスミコであった。

もちろんこの一か月間、日々消毒して薬をつけ巻き爪テープを貼って無理をせぬようすごしてきた効果もあったのだろうけど。

そうはいっても鬼の角のように細く尖がって曲がって親指に食い込み続けていた部分はどうしようもなく、皮膚科では「根治手術をするしかないですね…」と言われていたのに!

あの瞬殺ピンセットでエイヤと取って下さったのだ、凄すぎる…。

こういうのを本当のプロというのだな!
神の手というのだな!

本音を言うと、豪華な病院の様子を目にして「わーお金かかってるー、手術とかバンバンして儲かってるんじゃないのー?どうしよう、ついでに美容整形もいかがですかーとか言われたら…」なんて下衆の勘繰り&しょーもない妄想ってやつをしていたのだ、ごめんなさいH先生!

心の中でお詫びを続けるスミコには一切構わず、再びカメラで爪の撮影をなさるH先生であった。

「大丈夫そうですね。根元から切っちゃうには惜しい感じだったので。これで様子をみてもらって、一応来週見せていただきましょうか」
「はいっ!」(幼稚園児のような素直さで答えるスミコ)

本当に助かりました!

皮膚科の先生が「とても上手な先生」と力説しておられた意味を体感いたしました!

これからは大船に乗ったつもりで爪を切ろう!
…じゃなくて、よほど気をつけて巻き爪と付き合わなくちゃならんのは相変わらずだけれども、万一のときも安心だと思うと心が軽くなった〜!

今からでも開業お祝いのお花をお贈りしたいくらいです!
いや、気持ちだけですが!

痛い話につきあって頂いた皆さまもどうもありがとうございました!!

(今後も別の意味でのイタイ話は続くかと思いますがお許しください…)

(深夜のベビスマが楽しくてならん、とか。)

おじゃマップが可愛くてならんかった、とか。)

(猫の手つけた39のおっさんに撃沈した、とか。)

(次回のゴロデラは木村さんゲストと知り今からニヤけている、とか。)

(エンドレスになりそうなので今日はこの辺で…)