江ノ電ぶらり旅

この土日、ドラ(息子・仮名)と二人でなぜか藤沢に一泊してきた。
元々は大将(夫・仮名)がテツヲタのドラが喜ぶだろうと予約していた「江ノ電乗り放題つき爆安宿泊パック」だったのだが、突然出張が入ってしまい私が連れていくことに。
鉄道の話をしだすと止まらないドラと二人きりで鉄道の旅なんてイヤー!と思いつつ(だって本当に疲れるの!これは○○型だの、あのドアのサイズは何センチだの、この車両とあっちに止まってる車両はどこが違うでしょう?だの、○○線の停車駅はいくつあるでしょう?だの…知らんわ!知りたくもないわ!←そこまで言わんでも…)、「藤沢に泊まれる」という点でヲタスミとしては心躍り(うふふ、なぜなら藤沢は中居さんのホームタウンだから☆知らんわ!知りたくもないわ!ってどなたか仰いました?)、土曜の昼どんどん天気が悪化する中、総武快速東海道線を乗り継いで出掛けたわけで。
車窓からの眺めを楽しむどころではなく雨は次第に激しくなり、藤沢に着く頃には風も強まってまるで台風のような悪天候
おまけに物凄く寒くて、チェックインした後はもう外出する気にもなれず(泣)。

せっかくの藤沢なのにー(あんまり藤沢を観光する人もいないと思うけど)。
仕方なく私は、電車に乗る前に買ったオリスタ(どこより早い?ファンパ記事が掲載された雑誌)とホテルで貰った江ノ電沿線ガイドを熟読、ドラは日体大の集団行動の特集TV番組にはまりこみ、それなりにホテルライフを満喫…?して過ごした。

翌朝は早くからいざ江の電の旅。
乗り放題パスを改札で提示すると「本日は極楽寺駅でタンコロ祭りです!ぜひどうぞ!」とにこやかに案内される…タンコロ?なに?と思っていると駅にポスターが。
…ううむ、こりゃどう見てもテツヲタイベントではないかいな…。

ドラはすぐさま「行こう!それはなんとしても行かなくては!」と目を輝かし、当初の目的地である新江ノ島水族館もすっ飛ばしそうな勢い。

「まずは水族館ね、水族館!」となだめすかし(朝イチで鉄道イベントなんてマジ辛すぎますから…)江ノ島駅へ。
前日の雨は上がって日曜の午前中はまだ曇り空だったが、水族館までの徒歩10分がやけに長く感じるほど気温は上昇。
それでもドラも私も水族館は大好きなので(共通の趣味があって良かった!)「ウオノゾキ!ウオノゾキ!」と二人して浮かれモードであった。
(注:こないだのブラタモリで、江戸時代に水族館のことをそう呼んでいたと知ったばかり。なるほど魚を覗くからね、ちげぇねぇ。)

ここの水族館のクラゲの展示室は以前ゴロさんも出た月9の舞台になったところぽいなぁ(ぼんやりスミコ)、アシカとイルカショーも可愛いなぁ(でれでれスミコ)、タカアシガニうまそうだなぁ(食い意地スミコ)…などと勝手なことを考えつつウオノゾキを満喫。

いつもならもっと見たい!と言い張るドラが珍しく「じゃあそろそろ出る?」なんぞと言うのは、やっぱりタンコロ祭りのせいなのであった…。

江ノ島駅から極楽寺駅に向かう江ノ電は満員の乗客で、海のすぐ横を走る美しい眺めをややねじれた姿勢で楽しむ。
ようやっと着いた極楽寺駅がまた恐ろしいほどの人・人・人!!
ほぼ全員がタンコロ祭り会場へと流れていくわけで…そう広くもない会場はまたしても人で溢れ、気温もうなぎ登りとなってなんだかもう暑いやら熱いやらで倒れそうであった。
この土日のみのイベントで、しかも前日は悪天候だったからテツヲタはもちろん家族連れもこの日一挙に押し寄せた、ということらしい。

ごった返す人の群れの中でも、ドラはなんとか昔の江ノ電車両を眺めたり物販を吟味したりできたようでそれなりの満足顔であった。

次なる目的地は大仏様。
久しくそのご尊顔を拝していない、‘鎌倉の大仏様’は長谷駅から歩くこと7分…とガイドブックにあった。

しかしここも凄まじい人出であった…真夏のような日差しが照りつける中、大混雑の沿道をゆっくり進むことしかできず大仏様にお逢いするのも楽じゃないわと思うスミコと、とにかくアイス!アイス食いたい!としか言わなくなったドラ息子。

大仏様のほんの手前で「オバマッ茶ソフト」(普通の抹茶ソフトだがオバマさんが子供の頃に食べたとかでそんなネーミング)を買い、ドラと一息つく。
気合いを入れ直し、高徳院の境内へ。

久方ぶりの大仏さまは青空のもと、どっしりと座禅を組んでおられた。

かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな(与謝野晶子)…の句を思い出す。

どうかどうか大仏様、これ以上の地震はご勘弁ください…と手を合わせ祈った。

胎内にも確か入れたような…と記憶をたどり、ぐるりを歩くとありましたありました入口が。
せっかくだからとドラと中へお邪魔して、内側から再び大仏様に手を合わせる。

お参りできたところで急に小腹がすく母子であった。
沿道にちょっとそそられる店があったのでそこへ行くこととする。
シンプルな造りのクレープ屋さんなのだが、鎌倉ガレットという気になるクレープの写真が飾ってあったのだ。
迷わず二人ともそれをオーダー。
期待を裏切らず美味しいクレープであった!
(クレープはそば粉の生地で、中に新鮮なしらすと地野菜がたっぷり☆)

大満足して再びレトロな江ノ電に乗車。
乗降客とにかく多し!
鎌倉駅までは3駅だが通勤ラッシュなみの混雑にへこたれそうになった。

鎌倉に来たらやはり鶴岡八幡宮でしょう、ということで駅からすぐに向かうつもりだったが、あまりの人の多さにドラと二人げんなりして「ちょっと休む?」と昔馴染みの喫茶店へ。
(昔々スミコも横浜やら鎌倉やらでよくデートをしたもんです、大将とじゃないけどね!←)
(昔の彼とよく行った喫茶店にドラ息子を連れていくとはねぇ…時は流れた〜♪ってやつだぁねぇ←それは学生街の喫茶店!知ってるあなたはしょうわ時代

アンニュイな雰囲気のお店に不釣り合いな小学生男子ではあったが、おとなしくパフェを食べるドラであった。
私は珈琲シフォンケーキにホット珈琲(ほろ苦くてとても美味しい)。
店内が少し変わったかな…と思ったら、老朽化したため昨年一度休業&改築なさったらしい。
でも雰囲気は昔来ていたころのまま。
懐かしい思い出である…(BGMはSWEET MEMORIESでひとつよろしく)(誰によろしく?)(しょうわ時代は懐かしいですな)(誰に同意を?)

ドラが「ここ、大人っぽいお店だね」というので「うん、いつかデートで使いなさい」と返すと「ええー、わざわざ鎌倉にぃ?」だとさ。
わかってないなぁ、ちょっと遠出がいいんじゃん、ねぇ!(だから誰に同意を…)
まぁしかし、ドラがそんなおデートするのはいつになることやら…頑張れよドラ!

よい休息がとれたので足取りも軽く(相変わらず人ごみは凄かったけれど)小町通りを歩き御本殿を目指す。
まず、昨年3月に倒れた大イチョウの様子を見に行った。
なんとか足を踏ん張って立っている老木に、やはり手を合わせたくなる。
鶴岡八幡宮の顔ともいえる大石段を登り本宮へ行き、参拝。

うん、やっぱり神社仏閣が大好きだ!(スミコ心の叫び)

本当は鎌倉には他にもたくさんお参りしたいお寺さんがあるのだけど、翌日はドラの学校もあるからそうそう長居もできずぼちぼち帰りますか…ということに。
少し時間はかかるが、鎌倉から自宅までは乗り換えなしの電車一本でラクラク帰れるのである。
また今度ゆっくり散策したいものだ、秋の鎌倉。
(今回は暑過ぎてやや風情に欠けた…なんせドラ息子がツレだしな…次回はしっぽり行きたいなぁ!)

日曜はあんなに暑かったのに、昨日・今日はめっきり寒い。
気付くともうすぐ12月なのである。
一週間前のスマ酔いをいまだ引き摺りつつも、日々に追われて2011年が暮れていくのであろう…だからこそ時々立ち止まって、なにかに手を合わせる時間を大切にしたいもんである(なんかマトメっぽくしている)。

最後になっちゃいましたが、18日付の日記にお星さまをありがとうございます!
くだらん日記を読んでいただいただけでも嬉しゅうございます、みなみなさまにも感謝感謝であります!