RAILWAYSを観た

最近、大将(夫・仮名)がやたらめったら映画の試写会に応募している。
超人気作品でなければこれが結構当たるようで、この数カ月で何枚かの当選はがきが来ている。
ただ、相変わらず出張・残業まみれの大将なので全部が全部行けるわけではない。
(仕事のストレスで以前はグ○ーポンチケットを買いまくっていたのが試写会応募に切り替わった模様…忙しすぎて結局何割か無駄にするってのは共通しているが、元手がハガキ代だけだからこっちのほうがマシかも、おほほほ…)

今回も「うわー平日かよ!」と唸っていたが(応募する時に何故ソコを確認せんの?)「仕事の途中でちょっと抜けだすってのは無理なの?」と聞くと「やってみるか」と返事。
私もなんとなく観てみたかった「RAILWAYS」、ドラ(息子・仮名)は留守番させて珍しく夫婦で映画鑑賞することになった。

試写会のホールは満員だった。
映画の内容が内容なだけに年輩の方が多かったが、若い女性もちらほら…私たちと同世代もそこそこいたようだ。

定年を迎える鉄道運転士(三浦友和)とその妻(余貴美子)、彼らの娘(小池栄子)や新人運転士(泣顔明慶)、妻が関わることになる老婦人(吉行和子)など身近な人たちらが織りなす物語。
あ、敬称略で失礼いたしますよー。
まだ封切前だし、ネタばれになるようなことは書きたくないので感想だけを手短に。

とても良い映画だった。
色んな事を考えさせられ胸に迫るシーンが多く、でもクスッと笑える日常の風景とかとぼけた描写とか微笑ましい会話も散りばめられ、全体的に柔らかくて見終わったあとには身体の芯が温まっているような作品。
随所で鼻の奥がツーンとしたりじわじわきたりしたけど、米倉斉加年に一番泣かされた!

年輪の醸し出すものの深さと説得力。
彼の風貌をみるだけで感じるものがたくさんあった。
(ほんのちょっとしか出ておられないんだけど。)

米倉さんだけではなく、主演のお二人も脇を固める方々も味わい深かった。
大きなスクリーンでなくてもいいかもしれないけど(そんなこと書いたら営業妨害?)、見る価値のある作品だと思います…年代によって感じ方がずいぶん違うだろうな。
20代までならきっと両親と自分の姿を投影するだろうし、30代ならば仕事というものについて今一度考えてしまうかもしれないし、40を過ぎれば近い将来の自分と重ねる…気がする。
50代60代ならばまさに今現在の生き方を振り返ることになるだろう、70を過ぎてこの映画を見たら人生の最期をどう過ごすかという命題と向き合うのでは…。
(あと、余談だけどテツヲタにとっても美味しい映画!この点ではドラにも見せたかった、内容はまったくピンとこないだろうけど。)

「いい映画だったね」と大将と話しながら駅へ。
大将はやむなく会社に戻り、私は滅多にない「ひとりぼっちな数時間」を過ごしているドラの待つ家へ急いだ。
(オフにしていた携帯の電源を入れたらドラからの不在着信が。かけてみると全然急用じゃなかった…ほんにまぁ乳幼児の頃から、痛みには強いくせに寂しさにはめっぽう弱いドラであることよ…。)

夕飯も入浴も宿題も済ませたようなので「今から帰るけど9時半過ぎたら布団に入ってなさいよ」と言うと「ウンわかった」と素直。
9時40分頃に帰宅すると、タヌキ寝入り中。
(ナイショだけど自分の周囲にありったけのぬいぐるみを並べて結界みたいなもんを作っていた、うはははは!ここに書いたらナイショじゃないか、うはははは!)
(来年の春には中学生になるんだけども。大丈夫かしらん。)
(まぁなるようになるじゃろて。ちょっとずつちょっとずつ。)

「帰ってきたよ、おやすみ」と声をかけたら安心したのかすぐに眠ったようだ。

とにかく今は、家族の健康が一番大事。
でもそろそろ自分自身が今後どうやって生きていきたいのか突き詰めなくては。

突き詰めるってしんどいんだよねー。
書類で落とされるとか日常茶飯事だしねー。
それ以前に時間や場所の条件があう働き口なんてめったにないしねー。

なんてことばっかりぼやいていても始まらないのだ。
とにかく来週は久しぶりの面接を頑張るのだ!
(どさくさにまぎれて自分を鼓舞してみた、そうだ献血もしにいこう!)

追記。(直接ではないけど間接ネタばれあり)

試写会は複数回行われているので、もう感想がそこそこUPされているかな?と検索してみた。
幾つかあった…読んでみたら低い評価のものもちらほら。
確かに無難と言えば無難だし、そうくる?という展開もあるとは思う。
非現実的と感じるかファンタジーと受け止めるかによっても違うし。
その中で、なんでそこで笑うんだろう?という文章に軽く驚く。
感じ方はまったくもって千差万別。
本人は必死だけど傍から見ると滑稽…ってことはよくあり、その哀しい可笑しみを含んだシーンでは笑いながらも内心色々噛みしめてたんだけどな。
ってなことをどこに向かってだかボソボソと弁解したくなるのは何故。

ま、地味であるのは間違いないかな、ふふふ。
富山いきたーい!
ほたるいかー!
おんせんー!
(今日も心の叫びで終わるバカスミ日記でありました、ちゃんちゃん!)